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アレルゲン舌下免疫療法について(保険適応治療)

アレルゲン免疫療法は、減感作療法とも呼ばれ、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげ、場合によっては、根本治療も期待できる治療法です。自宅での舌下免疫療法がスギ花粉とダニアレルギーに対して保険適応で行えるようになりその効果は約8割程度と言われています(約20%で治癒が得られ、約60%の患者さんで症状の軽減が認められます)。しかし、すべての方に有効で副作用のない治療ではありません。そのため、治療前に患者さんによく理解していただき納得した上で治療するかを決定します。治療期間は最低2年で約3~5年継続することが望ましいとされています。以下が治療薬のシダキュアであり、当院は本薬剤が使用可能な施設であり内服治療が可能です。投与方法は1日1回、舌の下にお薬を置き、その後飲み込むというものです。

投与方法

初回投与 2日~7日目 シダキュア 2000 JAU
     8日目以降  シダキュア 5000  JAU          3年以上推奨(最低2年)
(注) スギ花粉症の舌下免疫療法は、花粉が飛散していない6~12月頃でないと始められません。

ダニアレルギー性鼻炎の治療薬は、基本的に一年中いつでも服用開始が可能です。ただし、スギ花粉症も併発している方は、花粉が飛散していない6~12月に治療を開始することがのぞましいとされています。

投与方法

ミティキュア3,300JAU錠は1週間投与いたします。1日1錠服用していただきます。
(こちらで副症状が出てしまう方には、3,300JAU錠を1週間以上延長して内服して頂く場合があります。)
治療を開始してから2週目以降は、ミティキュア10,000JAU錠を1日1錠服用していただきます。

投与方法

初回投与 2日~7日目 ミテイキュア    3,300 JAU
     8日目以降  ミテイキュア 10,000 JAU
3年以上推奨

副作用について

アレルギーの原因物質を直接投与することからアレルギー反応が起こる可能性があり、場合によっては、アナフィラキシーショックという重い副作用が現れることもあります。このため、初回服用は当院内で行います。その後30分間、院内で安静にして頂き、副作用の発現がないかどうか、経過観察が必要です。2回目以降は自宅で行います。

考えられる副作用の詳細

≪局所的な副作用≫
  •  口腔内症状…口腔内のかゆみが一番頻度が多いです。その他は、口唇浮腫、口腔粘膜や舌の腫脹、咽喉頭の刺激感など
≪全身的な副作用≫
  •  アナフィラキシーショック…多くの場合、服用後30分以内で発症し、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然の蒼白、意識の混濁などのショック症状が現れることをいいます(今のところ、死亡例はありません)
  • 喘息様症状…重症な全身的な副作用として、入院例も報告されています
  • 腹痛、嘔吐などの消化器症状
  • 鼻炎、結膜炎、じんましん、全身のかゆみなど

治療費用について

保険診療内の治療であり、小児では公費負担、3割負担の場合は診察費、薬剤費で月3,500円程度の負担となります。
月1回、アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料が加算されます。3割負担の方で、初回は840円、2回目以降は80円です。

3割負担の方

  • シダキュア 5000JAU
    28日処方:調剤料込 1,990円
  • ミティキュア 10000JAU
    28日処方:調剤料込 2,490円
  • シダキュア 5000JAU + ミティキュア 10000JAU
    28日処方:調剤料込 3,750円

0割負担の方

  • シダキュア/ミティキュア
    28日処方:調剤料込 0円

舌下免疫療法の治療の流れ

本治療を始めるに当たり、初回はお時間が1時間程度はかかりますので、午前は11時まで、午後は17時30分までにはご来院をお願いします。
初回は問診や治療の説明にお時間が掛かります。時間に余裕をもってご来院ください。2回目以降は、通常の診療と同じです。

 

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